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都市で学ぶ農楽講座(第12講座)を開講

更新日:2013.10.25


作物作りと病原虫対策(診断・防除)を学ぶ

25日(日)は、開講中の「都市で学ぶ農楽講座」の開講日でした。講師は大阪府立園芸高校の開発基良先生でした。

内容は、病害虫対策(農作物の病害診断・予防)NO1でした。まず20世紀の農業は農薬と化学肥料で形成されてきたとして、①単一作物の大規模化による畑の砂漠化、砂嵐の増加 ②化学肥料による塩類集積等の被害化 ③農薬による人類への影響 が生じた。これは、人口増加を背景として食料の増産の必要から農地の開拓と機械化、新品種の導入、その結果として農薬や化学肥料の使用が一般化したとし、日本農業も同様の歩みであったと紹介されました。

そのため、農薬の種類や形状、表示の説明に加えて農薬をなぜ使かわれてきたか、要因を示され、肝心の病害虫対策として、作物栽培における病気とは何かと題し、病気を起こす病原微生物(糸状菌・ウイルス・マイコプラズマ等)による病気の種類をあげ、その感染経路や侵入方法と病原微生物が増殖・活動する条件として①温度 ②湿度 ③風 ④雑草など周囲の環境 ⑤栽培様式 を述べられました。

最後に、作物側にも要因があることを付し、病気の防除の前提として、発生要因に①病原微生物が存在し活動していること ②作物が病原微生物に侵されやすい状態にあること もあり、これを防ぐ方法として①病原微生物を少なくする。大量発生させない ②作物を丈夫な健康体で育て、観戦しにくくする。そして防ぐ対策を総合的に考えることと語り、有機物施用・栽培時期の適正化・接き苗の利用促進・低抗性品種の利用・連作の排除・ストウチュウの散布等の対策が論じられました。

時間もたっぷり2時間の講座となり、受講者には勉強になったものと思います。

 

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