資源循環たい肥「とよっぴー」

「とよっぴー」とは

「とよっぴー」とは、給食の調理くずや食べ残しと街路樹の剪定枝を混合し発酵・熟成させた「土を元気にする」堆肥の愛称です。2017年4月1日(土)より、「NPO花と緑のネットワークとよなか」が製造を担い、生成品を利活用する一体的事業を展開しています。 「とよっぴー」は豊中市の学校給食センター(2か所)から排出される調理残渣と学校給食の食べ残しに街路樹など(チップは当初に比較して細粒化され品質は改良しています)のチップを混合させて作ったたい肥※(土壌改良材)で、大量生産・大量消費・大量廃棄の一方通行型社会システムを改め、資源循環型の地域社会を 形成するため、社会実験型プロジェクト活動(モデル)の一環として2002年4月に生まれました。 土の三相(液相「土の粒子などの固形成分」・気相「土の中の水分」・固相「土の中の空隙部分」)の比率が4・3・3の割合の土が作物の栽培に適しているといわれていますが、土の三相が生育に適さない場合に土の物理性を改良することを土壌改良といいます。 改良するために使用する資材が土壌改良材です。畑に施用し、畑(土壌)の物理的・化学的性質に変化を与え、農業生産(作物栽培)に役立たせる資材です。一般的に地力を増進させる目的として使用されています。 排水性・保水性の改善や団粒構造を促進させる役割を担います。「とよっぴー農園」の初期は、小さい石や硬い土でしたが、丁寧に石を取り除き、「とよっぴー」を毎年鋤き込むうちに畑の改良が進みました。

「とよっぴー」ができるまで

「とよっぴー」は多くの人たちの手を経て約3か月かけて作られています。

学校給食の食べ残し・調理くずに剪定枝を混合 機械により堆肥化(完全発酵) ボランティアによる袋詰め 月に2回の有料配布
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食育講義 活動紹介 ボランティアをしたい とよっぴーの買い方

肥料としての定義

「たい肥」とは、一般的にわら、落ち葉、草、塵芥(ごみ類)などを積み重ね、腐食させて作った肥料の総称です。

  • 「とよっぴー」は肥料を安心して使用できるように、販売肥料の品質を保障することを主目的とした法律「肥料取締法」に則った「たい肥」です。
  • 「とよっぴー」は「肥料取締法」では 「特殊肥料」に位置づけられており、「食物の栽培環境状態を保持するために、土に科学的変化をもたらすこと(物理性・化学性・生物性の改善) 」を目的としています。
  • 「とよっぴー」は化学肥料と違い成分は一定しませんが、古くは江戸時代から利用されてきた「たい肥」と一緒で、伝統的な肥料(正式には土壌改良材)にあたります。

=豆知識= 「とよっぴー」の命名者:塩本 一海さん(蛍池在住の市民) 2002年4月1日、公募選考で決定した愛称です。豊中の「豊」と肥料の「肥」をとって「豊肥」(とよっぴー)です。

=豆知識=アルバート・ハワード(1873~1947)というイギリスの人が「土・作物・家畜・人間はそれぞれ自然の一部であって、ほかとの関連を忘れて一部だけを研究するのは危険である」という説を述べています。彼は約30年間にわたりインドで肥えた土地にするにはどうすればいいか研究し、その結論として「有機農法」の考え方を提起しました。「とよっぴー」は土を肥沃化する資材です。

<お知らせ>2002年4月から使用されていた設備が老朽化したことから設備が更新され2016年3月から稼働しています。また、これまでは製造は豊中市、利活用は当法人が担う協働関係でしたが、2017年4月施設管理は豊中市、製造と利活用は当法人が担うことになりました。2021年4月から向こう3年間、製造と資源循環啓発事業を引き続き担うこととなりました。

なお、設備更新を機会に袋づめ作業も自動になりました。これまで手作業でしていた袋づめ作業を機械でつめることもスタートしました。

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