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他市町村の堆肥化施設の見学に行きました
更新日:2012.11.15
大規模の中にもシンプルなシステムに感銘
当NPOは毎年、活動に関連する先進的な取り組みをされているところに出かけ研修を積んでいます。
今年は13日(日)、毎月の定例会も兼ねて視察に出かけました。見学地は2箇所(京丹波町北部堆肥センターと丹波市有機センター)です。
朝9時に豊中を出発、途中、当NPOも参加している「魅力ある都市環境を創造する農園事業推進事業」の作物栽培現場である箕面市上止々呂美を車中から傍観し、実際に係わっているメンバーから「状況を報告(大根・人参・水菜・小松菜など)」を受け、最初の堆肥化施設に行きました。
京丹波町の堆肥化施設は町の施設ですが、運営は農業組合法人が担い、町内酪農家を中心に製造から販売まで引き受けていました。もちこまれた牛糞に古木を砕いたものを乾燥材として混ぜ、温風と回転式の機械を動かしながら第1次発酵を促進するシステムでした。施設はオープン式で、少し臭いがありましたが、地域に沿ったもので、うまく運営されていることがわかりました。ちなみに運営は赤字だそうでした。
この後、丹波市市島へ出向き、午後から市島有機センターを訪れました。この施設は平成2年、国の補助事業として当時の市島町が開設したもので、牛糞堆肥を製造しています。前者の京丹波町では牛糞を持ち込む酪農家が減少しているのに対し、こちらの方は増加傾向にあると説明されました。
ここは、もちこまれた牛糞におがくずを混ぜ、さらに第1次発酵が済んだ堆肥を乾燥目的に混合させて発酵促進させています。この施設、機械類はありません。第2次発酵槽では切り返し(もちろん下から温風して促進補助)を行いながら製品にしていくもので、これどシンプルそのものでした。
自然の物を自然に還すには、あまりエネルギーを使用せず、自然の法則にしたがいながら行うのが理想です。有機センターはそれを実証していました。
どちらも原料は牛糞です。当NPOが係わる「とよっぴー」とは原料が違います。また、方式は自然発酵式であるものの、複雑なシステムはそれとも簡単なシステム化で区別すると、視察先のシステムはどちらも簡単なものでした。いずれにせよ、係わる人の長年の経験に支えられて堆肥が製造されることが確認でき、有意義な時間を過ごしてきました。
もちろん、バスの車中で定例会を行い、この先の活動と体制を確認しました。