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都市で学ぶ農楽講座
更新日:2013.11.15
病害虫対策(NO2)<農作物の病害診断・予防>を学ぶ
8日(木)、午後から本年6月から開講している講座の11講目を開きました。講師は開発基良先生(大阪府立園芸高校教諭)です。講座名は前回に続く「病害虫対策」でした。
まず、病害虫対策の前提として、現在一般的に使用されている農薬の種類とその応用が説明されました。殺虫剤は害虫予防、殺菌剤は病気の予防、除草剤は雑草の防除、植物成長調整剤は果実の肥大促進や種なし、展着剤は殺虫剤が虫や葉につきにくくする薬剤 であるとし、次に害虫の種類を昆虫、ダニ類、センチュウ類、陸産貝類に分類してそれぞれの名前などとその特徴が語られました。
殺虫剤については、天然素材の薬剤があることや作用の仕方として殺虫剤の仕組みが絵図を用いてなされ、安全性が比較的高い殺虫剤の種類、そして肝心の害虫を発見する方法として、①食害跡 ②糞を見つける ③発生予察があり、早期に発見することで被害が少なくなることを強調されました。
最後に、防除方法と防除の実際について実体験に基づき、農薬や化学肥料使用の弱点と、その克服として①播種時期の選定 ②防虫ネット対策 ③前作の始末や畑周囲の雑草 ④共栄作物(コンパニオンプラッツ) ⑤天敵利用 ⑥フェロモン利用 ⑦紫外線カットフィルムなどの利用・対策が必要と締めくくられました。
内容が異常に濃く、また、身近に経験するだけに受講生にとっては大いに参考になる講座でした。